英語を話せるようになるためには、音読は必要です
「英語の文章はある程度わかるけど、実際に会話をするときにスムーズに言葉が出てこない」
こんな悩みをよく相談されます。
言いたいことがあるのに、言葉になって出てこない時のモヤっとした気持ちはよくわかります。
そんな時にオススメのトレーニングが、英語の文章の音読です。
有効な音読の方法
材料はただしい英語で書かれている文章であれば、基本的に何でも大丈夫です。
レベル別に考えると、
英会話を始めたばかりの人は英会話の教科書、それ以上の方は目についたものを何でも使えます。
例えば、先日紹介したEnglish Journalはもちろん良い材料ですし、洋書でも、絵本でも、ニュース記事でも、何でも大丈夫です。
ただ、どのレベルにおいても、上達のために是非使って頂きたいのは、想像力+演技力です。
実際に自分が誰かに対して話しているつもりで音読することが大切です。
そこで、まず想像力を使って、どんな場面で、誰を相手に、どんな自分が、どんな内容を会話しているのかを描きます。
例えば私の母(英会話初心者)の場合、旅行の英会話の教科書を音読するとき、
・ラスベガスのホテルで、
・格好いいホテルの受付のお兄さん相手に
・日本人の美人な(笑)旅行者として
・希望の部屋やサービスについて聞く
私の友人(英会話中級)の場合、日本の観光案内のパンフレットを使って
・日本の観光地で
・海外から来たゲストを相手に
・観光地の見どころを
・美人で(笑)親切な日本人の案内役として話す
ニュースであればニュースキャスターになりきって、商品の紹介文であればプレゼンテーターになりきって、絵本であれば優しい保育園の先生になりきって音読します。
音読する内容の文章から想定できる状況を、想像力を働かせて考えるのです。
そして大切なのは、演技力を駆使して感情を込めて音読することです。
音読の効用
書いてある文章を、意味を考えながら読むことで、考えながら話すために基本的な力がつきます。
小学校の時に、音読の宿題がありました。これは国語の学習に効果があるために出されたものだったのだと、今になって確信しています。子どもには絶対にさせた方がいい。
英語も同じです。言語を学ぶ段階では、音読が、単語力・文法力・リスニング力・スピーキング力の全ての要になります。
何でもいいから英語の文章を声に出して読む。
それで力をつけると、会話力が向上するのは言うまでもありません。
インターナショナルの先生も音読を勧める
数ヶ月前から「インターナショナルスクールの英語の授業に付いていけていないため、このままでは進級できないという手紙が来てしまった」という小学生の女の子に英語を教えることになりました。
そこで、英語を話さない彼女の親御さんに代わって、彼女の担任の先生(アメリカ人英語教師)に進級のために何をすればいいか聞きに言ったところ、
「彼女の問題は、授業中にコミュニケーションを取れないこと。日本の小学校では授業に出席してテストができれば進級できるけど、インターナショナルスクールでは発言しなければ、授業への積極性がない、ということになってしまう」と言われました。
「コミュニケーション力をあげるために、家で教科書を、声に出して音読させてほしい。声に出して読むことが大切。会話のため、基礎力がつくから」とのアドバイスを頂きました。
それから彼女は音読に取り組んでいますが、短期間で話す力がついてきたなと感じます。
そして先日、進級が確定したとの手紙が来たと、喜びの連絡がありました!
語学は、まず音読
日本語でも、英語でも、中国語でも、話せないことを悩む時間を過ごすよりは、悩みを打ち消すくらいに元気に音読しましょう!
声を出さなければ音読ではありません。家では元気に、周りに人がいるときはボソボソと、とにかく声を出します。
そして想像力+演技力を使って、より効果的にコミュニケーション力を上げましょう!